この記事では、映画「万引き家族」の亜紀(松岡茉優)についての気になる謎に迫ります。
亜紀のバイトや4番さんとの関係、仕事上の源氏名を「さやか」にした理由など、気になることは山ほどありますよね。
映画では描かれていない部分を考察しながら紹介していきます。
もくじ
映画『万引き家族』の亜紀は何者?【考察】
映画『万引き家族』で、治たち家族の中で長女的な存在だった亜紀(松岡茉優)。
まずは簡単に亜紀のプロフィールを、わかる範囲でまとめました。
名前 | 柴田亜紀 |
---|---|
仕事 | JK見学店 |
仕事上の源氏名 | さやか |
亜紀はどんな人物だったのか、これから更に詳しく考察していきます。
亜紀の本当の家族
亜紀の本当の家族は、亜紀を含めて4人家族です。
亜紀には、父と母、妹がいます。
そして、亜紀の父のお父さん(亜紀の祖父)は、初枝の元夫に当たります。
ただし、亜紀の父と初枝は親子ではないため、亜紀と初枝には血の繋がりは一切ありません。
亜紀の父は、初枝の元夫とその不倫相手の間に出来た子供というわけです。
亜紀が治たち家族といる理由
作中で、初枝が、亜紀の本当の家族の元へ訪ねていくシーンがあります。
そこに映っていたのは、お金に困っているような雰囲気はなく、優しそうな両親と元気いっぱいで明るい妹でした。
一見、なにも問題がなさそうな家庭に見えますが、亜紀が自宅から出て、治たちと暮らしているのには何か理由があるはずです。
初枝が亜紀の実家へ行った時に、亜紀の父に向かって「血は争えないわねぇ」と言うシーンがあります。
顔が元夫に似てるという意味で言っているように思えますが、「女関係にだらしない」とも捉えることができるのではないでしょうか。
そうなると、亜紀は父の連れ子で、亜紀と母親には血の繋がりはなく、妹だけが父と母との間にできた子供という可能性も考えられます。
また、亜紀の母親は、亜紀が帰ってこないことに対して「パパはちょっと寂しがってますけど…」と発言しています。
つまり、母親は亜紀がいないことについて、あまり寂しくは思っていない様子。
おそらく、亜紀は複雑な家庭の中で、自分の居場所を失ってしまったんだと思います。
だから、実家を出て、治や初枝たちと一緒に暮らし始めたのでしょう。
亜紀が初枝と暮らしていることを両親はなぜ知らないのか
実家に居場所がなくなり悩んでいた亜紀の前に現れたのが、家族のことについて過去に悩んだ経験のある初枝でした。
亜紀は、初枝が祖父の元妻であり、不倫された経験があることなどを知っていたんだと思います。
そこで、苦しい状況にいる亜紀を初枝が、うちに来ないかと誘ったのでしょう。
亜紀は、両親に行き先を言わずに戻らないことだけを告げ、家を出たのだと予想します。
亜紀が源氏名を妹の名前(さやか)にした理由
お姉ちゃんもさ、もう一個名前あるよ
by柴田亜紀 万引き家族 pic.twitter.com/ifZ7k088BK
— インディカ2合 (@indica_25) April 27, 2019
亜紀の仕事上の源氏名は、妹と同じ名前の「さやか」です。
連れ子である自分より、両親から愛情いっぱいに育てられた妹(さやか)に対して、心のどこかで憧れていた亜紀は、源氏名に「さやか」を選んだのでしょう。
逆に、両親からの愛情をもらえなくなった原因ともいえる妹を憎み、妹と家族への復讐の意味合いを込めて風俗店で「さやか」を名乗っている可能性も考えられます。
亜紀の仕事(バイト)内容
亜紀の仕事(バイト)は、いわゆる「JK見学店」と言われるもので、仕事内容はマジックミラー越しに男性を興奮させるような行為をします。
亜紀は、すでに高校を卒業しているので本当のJK(女子高生)ではありませんが、制服を着ながら接客をしています。
客に話しかけることはできますが、客から声をかけることはできず、小さなホワイトボードを使って会話をします。
亜紀が4番さんに膝枕をするシーンがありますが、あれはオプションです。
現実でも、亜紀がしていたような仕事が実際にあるようです。
亜紀と4番さんとの関係
『万引き家族』
全員の演技が素晴らしいけど、やっぱり4番さんこと池松壮亮はすごいよな。そう出番も多くないし、台詞もあれだけ、それでこの説得力。
これはもう彼にしか出来ない役だ。#万引き家族 pic.twitter.com/xv7b0D3cXc— るそん。 (@Lecon_3606) July 20, 2019
亜紀と4番さんは、店員と客という関係ですが、その後の2人の関係は作中では描かれていません。
膝枕をしている時も一言も発しない4番さんの拳は怪我をしていて、亜紀がその理由を問うと、4番さんは自分を指差します。
自分で自分を殴っているんだと察した亜紀は、「私も自分殴ったことありますよ。痛いね、これ。痛い痛い…」と言います。
亜紀が4番さんを抱きしめた時に映った4番さんの顔は、片目だけ赤く充血していました。
そして、抱きしめられた4番さんは言葉にならない声を発して泣きます。
その後、治たち家族が警察に捕まり、亜紀が取り調べを受けているシーンでは、亜紀の拳が赤くなっています。
亜紀は、誰にも言えない悩みを持ち苦しむ4番さんと自分を重ね合わせたのかもしれません。
映画『万引き家族』亜紀役は松岡茉優さん
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ここで、映画「万引き家族」の亜紀役を演じる松岡茉優さんについても、おさらいしておきましょう。
本名 | 松岡茉優(まつおかまゆ) |
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生年月日 | 1995年2月16日(現在24歳) |
出身地 | 東京都 |
出演作(一例) | 「ひとよ」「あまちゃん」「勝手にふるえてろ」 |
2008年に、おはガールとしておはスタでデビューした松岡茉優さんは、2013年の「あまちゃん」で一躍ブレイクしました。
本作「万引き家族」は、松岡茉優さんの名前をより世間に浸透させた代表作のひとつとなっています。
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映画『万引き家族』亜紀の実家に初枝が訪問した理由
映画「万引き家族」の作中で、初枝が亜紀の実家を訪れるシーンがありますが、何をしに行ったのか疑問に思っている方も多いかもしれません。
亜紀の父は、初枝の元夫(亜紀の祖父)とその不倫相手との間にできた子供です。
そのことについて、亜紀の父は、初枝に申し訳なく思っています。
初枝が亜紀の実家から出る時には、亜紀の父が「母のことは本当に申し訳なく思っています。」と言い、初枝にお金を渡します。
このお金が、初枝が亜紀の実家を訪れる理由ではないでしょうか。
初枝は、亜紀の実家を「元夫の仏壇のお参り」という名目で定期的に訪れては、お金を受け取っているのです。
亜紀が家にお金を入れなくてもいい理由
信代が亜紀に「亜紀もちょっとは入れたらいいじゃん」と、家にお金を入れるように促すシーンがあります。
しかし、そこで初枝が「いいのよ、この子は。そういう約束なんだから」と、家にお金を入れなくてもいいと言います。
きっと、この「約束」というのも、初枝が亜紀の実家から定期的にお金を貰っていることと関係しているのではないかと思います。
亜紀は、初枝が父からお金を貰っている事実を知りませんが、初枝が亜紀を家に招き入れる際に「お金は入れなくていい」と約束したのでしょう。
映画『万引き家族』ラストに亜紀が家を訪れた理由
映画「万引き家族」の終盤では、治たち家族がバラバラになり、住んでいた家には誰も残らなくなります。
おそらく、亜紀は実家に戻ったと考えられますが、なぜまた治たちと住んでいた家を訪れたのでしょうか。
戻った時に持っていた荷物は多くなかったので、またそこへ住む気でいるということは考えにくいですが、偽物でも愛のあったあの家族がまた恋しくなって戻ってきたのかもしれません。
警察に捕まるまで、初枝が実の家族からお金を貰っていたことを知らなかった亜紀は、それを知ったショックから「万引き家族」のことを警察に全て話します。
それでも、あの家族と過ごした時間は、亜紀にとってとても幸せな時間だったのでしょう。
映画『万引き家族』亜紀に関する謎まとめ
映画「万引き家族」の中で長女的な存在である亜紀ですが、彼女について明かされていない謎も多くあります。
亜紀だけでなく「万引き家族」に登場する人物の過去や背景、感情など、映画で描ききれなかった部分は、是枝裕和監督自ら執筆したノベライズ本で詳しく書かれています。
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